大学院生の読書生活 -5ページ目

恍惚

恍惚(こうこつ)。
頭の働きや意識がはっきりしないさま。
歳をとってぼけるさま。

…今の研究室にぴったりの言葉。
ある教官は、完全に恍惚の人だ。

恍惚の人と言えば、有吉佐和子の著書でしたね。
当時、かなり話題になったとか。

思えば、老人介護が切実な話題になったのって案外、最近ですね。
介護保険法とかもあったし。

「恍惚の人」では、冷凍食品をレンジで解凍するシーンがありました。
時代背景として、精神と物のバランスが変わる頃だったのかも。

これからも、恍惚の人は増えていくんでしょうね。

有吉佐和子と言えば、「華岡青洲の妻」や「複合汚染」も読みました。
「複合汚染」もかなり話題になった本です。

ただ、学者に見せると、だいたい嫌な顔します。
科学的じゃないと言われます。

でも、塩卵の作り方は試してみるといいかも(詳しくは本の方に)。
それと、読み物としては十分面白い。

確かに、科学的には誤りもあるけど、そう感情的になる事もない。
科学入りの文学作品として読めばかなり楽しめます。

一つ補足。
農薬よりも、我々が口にしてる薬の方が遥かに危険です。
抗がん剤なんか副作用あって当然って位の薬ですから。

我々の周りって、タバコにしろ排ガスにしろ、色々なものに囲まれてます。
そういう事もあるから、生きる事はサバイバルなんでしょうね。






著者: 有吉 佐和子
タイトル: 恍惚の人



著者: 有吉 佐和子
タイトル: 複合汚染



著者: 有吉 佐和子
タイトル: 華岡青洲の妻

三枝、きん枝、文珍

桂文枝の弟子の順番である、「三枝、きん枝、文珍」を思い出した。
これを大学にも適用したら面白かとうと思った。

初代・五所川原文左衛門教授、二代目・五所川原文左衛門教授とかね。
で、二代目お披露目とか、顔見世講演会やったりする訳です。

そのうち、初代はよかったが、三代目が悪いとか言われたり。
襲名問題で、教授会が紛糾したりなんてのもあるかも。

立川談志みたいに、立川流を創設して家元になっちゃう人もいるかも。
大学って、そういう制度合いそうな気がする。

だから、大名跡を継ぐ時は退官の一年前とかになったりする。
自分の弟子に名前付けちゃうのも面白そう。

そうすると、出身大学と研究室が分かってしまうという仕組み。
東大亭いでん子とか京大家哲学とか…。
きっと、面白いと思うんだけど。

助手就任が真打昇進って事になるんでしょうかね?






著者: NHK「爆笑オンエアバトル」番組制作グループ
タイトル: 爆笑オンエアバトル〈3〉



著者: 桂 米朝, 筒井 康隆
タイトル: 対談 笑いの世界



著者: 立川 談志
タイトル: 新釈落語咄

ランキングアップ計画

最近、ランキングチェックが楽しい。
ただ、一日が終わるまでその日の訪問者が分からない。

増えた、減ったで一喜一憂している。
色んなサイトの作者さんが同じ事をしているのかもしれない。

ブログも、色々と裏技があるらしい。
でも、大事なのは、内容だと思う。

着実に、一歩づつ更新して行きたい。
待てば海路の日和ありって言うし。

ただ、一ヶ月ごとにリセットされるのは寂しい気もする。
経験値みたいにたまっていくのも楽しいもんだけどね。

でも、月が変われば、気合も変わるかも。
そのためにも、毎日の積み重ねは大事だと思う。

本を買って頂いた方へ

実は、生活費の足しにと思い、アフィリエイトを導入しました。
簡単に言うと、宣伝して、売れたら報酬がもらえるサービスの事です。

もちろん、一気に1万円なんてのは無理な話。
一回で、数十円位です。

最近の物価を考えると、おにぎり一個でも100円する訳で…
それだけ稼ぐのも大変なんですね。

このサイト経由で本を買って下さった方、本当にありがとうございます。
この年になって問題となるのは、お金なんです。

院生の何が辛いって、生活の糧が得られないって事でしょうか。
だから、少しのお金でもありがたい訳です。

これからも、よろしくお願いします。

鯰といわれた人

今日、一冊読み終えたばかりの本の話。
一人の男の話。

名前は大倉喜八郎。
財閥の創始者という事で、相当にすごい人生を送っている。

例えば、大倉山という地名。
そこには喜八郎の別荘があった所らしい。
それから、大成建設なんかもその系譜との事。
他の財閥と比べると、あまり残っている会社は多くないらしい。

圧巻は、80を越しての登山。
それも、自分では登れないから、付き人にかつがせての登山。
わざわざ小屋を建てさせたり、風呂用の水を運ばせたりしている。
500人近いお供を引き連れて行ったらしい。

この話、確か、日テレで昔、放送してたと記憶にあり。
100万人伝説のシリーズだったかな?

ちなみに、作者は、喜八郎が82歳の時の子供というからビックリ。
それも、母親は本妻ではなかったみたいです。
すごい父親持ったもんです。

こういう破天荒な人生もあるんだとしみじみ思いますね。
ただ、それなりの才覚あってこその人生。
こういう人生は、本で楽しむ方がいいのかも…。

関連書籍についてもちょっと補足。
芥川比呂志→かの有名な芥川龍之介の子供。
大倉喜七郎→著者・大倉雄二氏の腹違いの兄弟。




著者: 大倉 雄二
タイトル: 鯰 大倉喜八郎―元祖“成り金”の混沌たる一生





著者: 大倉 雄二
タイトル: 煉獄のハムレット―芥川比呂志と私





著者: 大倉 雄二
タイトル: 男爵―元祖プレイボーイ 大倉喜七郎の優雅なる一生

予算のムダ使い

この時期になると、ムダな買い物が増える。
だから、学校関係の納入業者は大忙しのはずだ。

毎日、箱に入った試薬やら資材が届く。
それも、大量に届く。

それは、すぐ必要な訳じゃない。
そのうち使うかもしれないから、買っておこうという物である。

そのうち使うは、いつか使う、たぶん使う、もう使わない物になったりもする。
それでも、毎年同じ事をやっている。

それは、予算を使い切るための恒例行事みたいなもの。
予算を使い切らずに残すと、翌年から予算配分が減らされるらしい。

給食を残すと怒られたが、予算を残しても怒られる世の中。
むしろ、逆じゃないか?
予算を残した人達にご褒美で、予算を増額したらいいんじゃないの?
それか、翌年度に持ち越しを認めるとか。

いくら、組織変えても、そういう風習を改めないと…。
その割りに、研究費が少ないとぼやく教官も多い。
そういう人達に限って、ムダな買い物が多い。

お金は大事だけど、それ以上に、使い方が悪けりゃ生かされない。
立派な研究=金がかかるって事は絶対に無い。

要は、発想力。
その辺は、若手お笑いと同じ。
いかに、人と違う視点で世の中を切り取るかって事に尽きる。

きっと、明日も箱が届くんだろうけど…。

気分しだいで責めないで

タイトルの通り、サザンの気分しだいで責めないでを聴きながら書きました。
ま、研究の話なんですけどね。

案の定、予想通りの展開でした。
これが競馬だったら、予想の神様になれるなと。

逆ギレぎみに、問責されました。
さも研究やってないように言うんだよね。

だって、その試験だけ集中してやれって言ったじゃないですか。
こっちの話、却下したじゃないですか。
最高裁だってそんなに却下しませんって。

こうなると、一緒にやってるんだか、一人でやってるんだか分からなくなる。
相談に行った内容も全然覚えてないし。
忙しいだけで流されるこちらの立場はどうなる。

それと、失敗した試験を同じ方法でやるのって辛い。
少しは学んで生かしましょうよ。
どうせ、同じ失敗するんだったら、違う部分で失敗したい。
失敗生かさないから、進まないんだと思う。

都合のいい時は乗り気で、思わしくない時は人任せじゃいかんでしょうに。
責任とるのはこっちなんだから。

頼むから、気分しだいで責めないで。



アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐
タイトル: 気分しだいで責めないで



アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐, 斉藤ノブ
タイトル: 海のYeah!!



アーティスト: サザンオールスターズ, 桑田佳祐, 小林武史, トミー・スナイダー, 門倉聡, 稲村オーケストラ
タイトル: バラッド3 ~the album of LOVE~

おっかさん

「とめてくれるな、おっかさん。背中のいちょうが泣いている。男東大どこへ行く」

…なんか好きな言葉だ。
これは、作家の橋本治氏が作ったものらしい。
学園闘争全盛期の東大駒場祭での事。

どういう時に使うといい言葉かと聞かれると困る。
この、とめてくれるなってのがいいじゃないですか。

こういう言葉は雰囲気をかみしめるものかもしれない。
今、おっかさんなんて気恥ずかしくて言えないし。

言葉をちょっと入れ替えて使ってみるのもいいかも。
時代を表したまま風化する言葉と、時代に関わらず生き続ける言葉がある。
これは…後者になるのかな…あまり自信が無い。

おもしろそうな本を三冊ほど。
作家を知るには本を読むのが一番って事で。




著者: 橋本 治
タイトル: これで古典がよくわかる



著者: 橋本 治
タイトル: 二十世紀



著者: なぎら 健壱, 淀川 長治, 橋本 治, ジョン アーヴィング, 立川 談志, 小林 信彦, 山田 洋次, 爆笑問題
タイトル: 対談の七人

有朋自遠方來

朋有り、遠方より来る。
まさに、最近はそんな感じ。

先週の土曜はI君、今日はT君至る。
どちらも、大学の同期だ。

同期の桜とは言うけれど、最近は、同級生でもつながりは希薄になっている。
悲しい事に、ここ最近は、卒業したらそれまでよの世界である。

個の時代と言えばそれまでかもしれない。
でも、それは寂しいじゃありませんか。

せっかく机並べて過ごした訳ですから。
人生一期一会だと思う。

だから、朋が遠方からわざわざ来てくれるというのは、不亦樂乎。
また、楽しからずや…なのである。



著者: 下村 湖人
タイトル: 論語物語



著者: 谷沢 永一, 渡部 昇一
タイトル: 人生は論語に窮まる

頭のリハビリ中

一度、休めた頭を戻すのは中々大変みたいだ。
それと、考えに集中してると、まだ頭が痛くなったり、咳が出る。

それでも、英語を訳し、研究計画のまとめをしている。
この後、パソコンに打ち込めば完了する。

ただ、研究計画の一つは、まだ思案中。
三国志(漫画)の中で、孔明が池の鯉を見ながら思案してる場面があった。
丞相たる者、考え無しに朝廷に出仕しても、周囲を不安にさせるだけと言ってたはず。

今、そんな気分。

おじさんの場合、前もって調べておかないと、やれば分かるさ的な事を言う。
つまり、ムダな実験が増える事になる。
やってみようの精神は大事だけど、それ以上に、何のために、何を見出すかの方が大事。
ムダな事は好きな方だけど、失敗を忘れて同じ事繰り返しても仕方ない。

そういえば、月曜日の早朝が男性自殺者のピークらしい。
何となく分からないでもない。
だけど、死んじゃったらつまらないしね。

そんな訳で、頭の整理をしているんです。


著者: 横山 光輝
タイトル: 三国志 1 (1)