大学院生の読書生活 -7ページ目
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大河内教授

白い巨塔が大好きで、毎週ドラマを見てた。
その途中、原作も全部読んだ。

その中でも、大河内教授が好きだ。
学問一筋の、研究者である。

今の大学でこういう教員ってどの位いるんだろう?
学問一筋だが、自分の世界に入り込んでしまってる人は多い。
世の中との接点が無いから、好きな事に理屈を付けて学問のように見せている。

基礎と応用のどちらが良いとか言う議論はできない。
ただ、多少は世の中に研究成果を還元すべきだ。

大手電器屋でも、ポイント還元してるし、税金でさえ還付金があるじゃないか。
大学だけが、社会還元しないという訳にはいかないでしょうに。

専門は大いに結構だが、一般の人にも分かりやすく説明できないんじゃ、本当の専門家じゃない。
でも、今の大学って白い巨塔の世界とあんまり変わってない…。

うちの教官は、財前又一そっくりだ。



著者: 山崎 豊子
タイトル: 新潮文庫「白い巨塔 全5巻セット」

島耕作

気晴らしに、古本屋に行く。
すると、文庫版・課長島耕作が数札置いてあった。
巻がバラバラだけど、衝動で買ってしまった。

その後、買ってきた本を読むのに夢中になってしまい、結局、読み終えた。
でも、読みながらも研究の内容について考えたりしていた…はず。

島耕作は、正直、展開が上手く行き過ぎる。
でも、漫画として見れば十分面白い。

あれだけ順調なら会社も楽しいに違いない。



著者: 弘兼 憲史
タイトル: 課長島耕作 (1)

発表会

ある先輩院生の発表会があった。

例年ならば35人位は見に来るのだが、20人弱しか集まらなかった。
これは、どういう事だろうか?

その院生は、あまり他の学生との接点が無かった。
気性が激しい事もあり、敬遠する人も多かった。
たぶん、その辺に理由があるのかもしれない。

研究内容自体も微妙である。
決して、大きな評価を受けるものではない…と思う。
どうも、熱心に研究してた姿は記憶に無い。

やはり、他の学生も、その雰囲気は感じているらしい。
晴れの舞台である発表会が閑散としているのは寂しい。
観客が少ない方が気楽かもしれないが、やはり寂しい。

慰労会も、用意した椅子が余っていた。
例年、椅子は足りなくなるにも関わらずである。
乾杯が終わると、一人、また一人と抜けていった…。
これまた寂しい。

どんな事も他人に合わせる必要は無い。
だけど、孤独に過ごして、得られるものって何だろう?

人と接しなかったら、山に籠ってるのと同じ。
人との関わりから学ぶ事も多い。

この発表会はだいぶ考えさせられた。

自己紹介

某地方大学の大学院生。

興味を持った本の感想を書いてみる。

ついでに、研究日記も気分次第で書いてみよう。
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